秩父宮杯・秩父宮妃杯 第98回 全日本学生スキー選手権大会(インカレ)
2025/2/22 男子3部SL bib55
- 1st DNF
インカレSL。
自分としてはGSよりもSLのほうが大本命だと思っていたし、ここで何か結果を残したかったという想いが強くありました。
だからこそ、このレースにかける気持ちは特別で、「SLこそが本番」と言ってもいいくらいでした。
スタート前、気合が入りすぎて自然と声が出てしまいました。
実はGSの2本目でも同じようにスタート直前に気合が入りすぎて声が出てしまっていて、自分の中で「いける」という気持ちが高まっていた証拠でした。
SLもそれくらい気合が入っていました。

スタート直後から、自分なりにいい滑りができていたと思います。
特に、最初の数ターンから1回目の落ち込みまでは、まだまだではあるけれど今までの中でも手応えを感じる内容でした。
コーチのいたポイントを越えたあと、少しずつ板がズレはじめ、リズムも狂い出して、結果としてそのまま片足反則。
しかもコーチの目の前でDNFというのは、精神的にも堪えました。
正直、SLで結果を出せなかったことは、今シーズンの中でも一番きつかったです。
GSでの悔しさをバネにして臨んだSLで、結果すら残らない。
インカレという大舞台で何もできなかったという事実が、しばらく頭から離れませんでした。
でもそのままでは終われないと思い、DNF直後にそのままフリー練習に出ました。
大会前にコーチから言われていた「上体をかぶせすぎない」「内旋・外旋を意識する」「肩のラインを地面と平行に保つ」といった技術的なポイントを改めて意識して滑ってみたら、意外にも感覚がよく、動きがしっくり来ました。
大会の緊張感が解けた状態で、冷静に自分の身体と向き合えたのかもしれません。

また、これは別の話になるけど、男子3部の大会日の前日に見た1部校の滑りは衝撃でした。
滑りの迫力、板の走り、コースへの入り方――全部が別格で、自分が今挑戦しようとしているレベルの高さを思い知らされました。
さらに、小中の頃に群馬県で「雲の上の存在」だった先輩や同級生、後輩たちですら、入賞するのが難しいという現実も突きつけられました。
「自分はその土俵に挑戦しようとしているんだ」と改めて実感し、同時にその難しさにも気づかされました。
今回のSLは、結果としては何も残りませんでした。
でも、今後に向けた技術的な手応えと、戦っていくべき相手のレベルが見えたという意味では、ものすごく意味のある一日だったと思います。
