・第45回全日本国公立大学スキー選手権大会(全国公)
2025/3/5 SG bib13
- total 4位
SGは今シーズン初めてのスピード系種目。
正直、出場することにすら迷いがありました。
D君との会話でも「大会では練習以上のことはできない」と話していたし、実際にSGの練習を積んでこなかった自分には、この大会に出る資格があるのかとさえ思っていました。
さらに、数日前に受けた地元の後輩の訃報。
中学時代、同じスキー部で頑張っていた大切な仲間が亡くなったという知らせは、心の底に重くのしかかっていました。
気持ちを切り替えようとしても、どこかでその事実が頭から離れず、SGに向けての気合いも入りませんでした。
集中できない理由が後輩のことなのか、練習不足への不安なのか、自分でも分からず、ただひたすら葛藤していました。
それでも、SGもGSやSLにつながる部分があるというのは頭では理解していました。
競技者として、目の前のレースに集中するべきだというのも分かっていました。
でも、それが分かっていても集中できない自分に、心の底からイライラしていました。
「お前は休学してスキーやるんだろ?」って、自分に問いかけても、体が言うことを聞かない。

精神的にとてもきつかったです。実際の滑りは、一瞬で終わってしまった感覚でした。
ただ、スピードが出ることに対する一種の楽しさは確かに感じました。
クローチングを組んで空気抵抗を減らす中で、板がズレるリスクについての意識が甘く、その結果、減速動作を重ねてしまい、滑っている最中に「この滑りでは勝てない」と感じてしまっていました。
結果は4位。
順位自体は内容を考えれば想定内ではあったけれど、それよりも、自分で自分をコントロールできなかったことが一番悔しかったです。
技術的には、クローチングの中でどうカービングを維持するかという点が大きな反省点でしたが、それ以上にメンタル面がどうしようもない状態になっていたことに、自分でも答えが出せずにいました。
