【FOR-T BOOTFITTING】上級者は全員してる!?ブーツチューンについて!【インタビュー記事】

悩んでいる人

ブーツチューンをしている先輩がいるけど、ブーツチューンって何?
どのくらいの値段がするの?
ブーツチューンをしてみたいけど何をすればよいかわからない!


以上のような、お悩みを解決します

本記事の内容

  • FOR-T BOOTFITTING代表 藤田智朗さんの自己紹介
  • ブーツチューンの概要
  • ブーツチューンの料金
  • 実際にブーツチューンをしてみた感想
目次

【インタビュー】FOR-T BOOTFITTING代表 藤田智朗さん

自分のブーツチューンをお願いした際に、インタビューを受けて頂きました。
その様子を是非ご一読ください。

インタビュー時期:2022年11月
インタビュアー:David

自己紹介

—まずは自己紹介からお願いします。

藤田さん:自分は中学生の時にアルペンスキーを始め、大阪産業大学のスキー部で大学卒業まで続けていました。就職を関西のスキー・スノーボードのお店でし、スキー事業部の配属になりました。

新卒なんで、最初は勢いだけで売上を上げるって決めました。まず何したらいいかなって考えた時に、真っ先に自分は技術面で会社のステータスを上げて、お客さんからの信用を得るのが一番だと思いました。

他の競合店さんとかはもう既にその時ブーツチューンにしっかり取り組みをされていましたが、自分が就職した所では当時まだブーツチューンを本格的にはやってなかったので、そこをまずはしっかりしたいなと思って。

どうしたら競合店さんに勝てるかなって悩んで、それこそ色んな所に行って、情報を聞いたりしました。で、丁度大阪にあるブーツチューンナップのオーナーさんに「ブーツチューンのこと学びたい」ってお話しした事がスタートのきっかけだと思います。

—働いていたお店とは別のお店ですよね?

藤田さん:そう、本格的にブーツチューンをしているお店に頭を下げてさせてもらって。そしたらそこのオーナーさんがまず「藤田君ちょっと海外とか見に行った方が良いよ」みたいな事を言ってもらいました。

自分自身も海外かーなるほどっていうことで、その直後2年後に海外に必ず行く」っていう目標を自分で立てました。今だから言えるんですけど会社に内緒で副業、夜勤の仕事をしてました。日中は会社で働いて、夜夜勤をするっていう生活を1年間。

なんとかお金が貯まって、海外行くにあたって予め自分のブーツチューン教わりたい会社をSNSで探して、色々メッセージ送りました。

—海外という事は英語で?

藤田さん:そうです。勉強したく、実際に自分のブーツチューンをして欲しいっていうお願いを後の自分の師匠にあたる人にしました。ワールドカップもやってるクロンプラッツのスキー場の近くでお店をやっているブーツチューンのオーナーの方に。

丁度それが、5年前とかにあたるんですかね。初めて海外に行って、実際にお会いして、ブーツチューンもしてもらって、話をさせてもらって、ここで学びたいなという思いが強くなりました。オーナーと別れる時に「また2年後必ず戻ってくるから、自分を弟子として教えてほしい」とお願いしました。

—2年後というのは何故ですか?

藤田さん:会社の事情もあって中々ブーツチューンに力を注ぐっていうのは認められなくて、そこが自分の中でも悔しくて、丁度2年後に会社を辞めるって決めてました。自分でやるって決めてから丁度2年後、今から2年前ですね。そこに1シーズン弟子入りさせてほしいってお願いして、居させてもらいました。

丁度コロナ禍だったんですけど、自分の決めた目標だし、ここがブレてしまったらいつ行けるかわからへんって思いがあったんで、もう強引にそこは突き進みました。そしたら幸いにもコロナでお客さんも選手もちゃんと活動できてなかったので、オーナーも時間があって、「じゃあみっちり教えてあげる」っていう感じで34ヶ月位そこで学ばせてもらいました

そして帰国後、こういう形で自分のお店としてブーツチューンを持つ運びになったって感じです。

ブーツチューンの概要

—ありがとうございます。ではブーツチューンの内容に入っていきたいんですけど、まずブーツチューンっていうのはどういうものですか?

藤田さん:まあブーツチューンってのは一番大まかにお伝えすると、スキーヤーの人が快適に履くための第一ステップとして行うものです。痛いブーツのまま滑るってのは酷な話ですし、一般のスキーヤーだったらスキー嫌になっちゃいますよね。それが大まかな所です。

大会に出る選手とかになってくるとプラスアルファで道具、マテリアルをしっかり作るところが個人的に大事になってくると思います。

—日本でも普及している、ブーツを購入時の当たり出しとかもブーツチューンに含まれていますか?

藤田さん:勿論。それはベースとして、ブーツチューンの第一歩としてやっています。

結構皆さんレーシングブーツを買われるじゃないですか。レーシングブーツって色んなカスタムができるブーツなのにみんなそこをカスタムせずにノーマルの状態のまま履いている人が多くて、僕からするとそれはすごく勿体無いです。

もうちょっと分かりやすく言うと、スマートフォン、iphone買ったとして、僕からするとアプリ入れずに初期の状態でみんな使っているっていう風に見えちゃっています。折角色んなアプリを入れることで自分のオリジナルの携帯に出来るのに。例えるとね。

それはレーシングブーツに関しても同じなんですよね。色んなセッティングが出来るものなのに、それをせずに初期の状態で使っているってことは、そもそもそのブーツのスペックが必要なのかどうかってところ。

それだったら1ランク下のブーツを買う方がコストパフォーマンスもいいですよね、手をつけないのであればですよ。僕はそう思っています。

—そこまで技術力が無い人でもブーツチューンをしたら、実際滑りは変化するものですか?

藤田さん:変化すると思いますよ。些細なところですけど。日本だとスキーのチューンナップって凄い広まってるじゃないですか。購入時の時に出荷状態の段階だと人によって使いにくいとかが出てしまうので、プレチューンナップしましょうってところで。

スキーブーツも同じ話だと思うんですよね。出荷状態の段階だと側面がぐらぐらしているブーツもあるので、スキーのフラット出しと同じでブーツのフラット出しをしてあげることが重要かなと思います。

—本場のヨーロッパではブーツチューンは流行っているんですか?

藤田さん:当たり前な感覚。レーシングブーツ買うブーツチューンも行う。そこは当たり前に行われているところです。細かい話って言うのはあえて伏せさせてもらうんですけど、実際にお店に来てもらったらそこの細かい話も勿論させて頂きます。

料金

—大体のブーツチューンの値段は、相場いくらぐらいなんでしょう?

藤田さん:大体、10万円前後で相場は決まってるんじゃないですかね。自分の所は可能な限りちょっとリーズナブルな値段帯でやりたいんで、相場よりもちょっと低めな設定ではありますね。

ヨーロッパ基準を目指している以上は、自分は値段に対しても世界とかと基準を合わせたいなと思っているので、相場よりは少し低めに設定しているつもりです。

—具体的なお値段は伺っても良いですか?

藤田さん:大体、5万から8万円ぐらい。インソールを入れるかどうかとか、どういうセッティングするかとかで決まってきます。まあ一般の人のセッティングだったらそれこそ3万円ぐらいで出来ちゃうかなと思います。

具体的なサービス内容

—具体的にはどういったサービスをやってくださるんですか?

藤田さん:自分のとこでは、先程お伝えさせてもらったブーツのあたりをしっかり解消してあげるってとこがメインではあります。その次にカント調節、いわゆるブーツの角度を決めるってところ、ここがメインにはなってくると思うんで、ここをしっかり決めさせてもらって、お客様の個々にあったセッティングを心がけているってところですかね。

ベーシックコースに関しては本当に一般のスキーヤーの方向けのセッティングになってくるので、値段は3万円ぐらいになるんですけど、一般のお客様のスキー上達に繋がるようにお手伝いできればなと思ってます。

ワールドカップチューンコースに関しては大会に出る競技者向けのセッティングを心がけているので、ベーシックチューンナップよりも深い話し合いの中で、選手と共にブーツを作るという根本を心がけてチューンナップさせてもらうコースになってます。

—内容が深くなるだけで、やっていることはベーシックとワールドカップは同じですか?

藤田さん:めちゃめちゃ変わります。ベーシックは基本的にはアッパーカントだけなので上の部分だけをいじります。フットベッドも触らないですし、ロアのところも触らないです。要はベーシックチューンに関してはこうセッティングする幅が狭い、僕が手をつける範囲が狭いという感じです。

ワールドカップになると実際に自分がこうイタリアで教わった師匠ですね、師匠も実際にワールドカップの高速系の選手を抱えてるんですけど、その人と全く同じことをワールドカップチューンではします。

だから本当に本格的なチューンナップを行いたいなら、ワールドカップチューンナップだと思います。

—インソールもオプションの一つとしてあると思うんですけど、トップレーサー以外でもインソールってつけるべきなんですか?

藤田さん:足の状態にもよりけりです。状態を見た上でお客様によっては必要な方はいらっしゃるので、その場合はつけた方が良いですよとは勧めてます。

ただ、「インソールやっぱり入れてる方が自分自身はフィーリングがいいんだ」という方はやっぱりそこは向き合って「分かりました」というところで作ります。

ブーツチューンに対する想い

—最後にこの記事を見ている方に何かお伝えしたいことがあればお願いします。

藤田さん:はい。自分自身覚悟を決めてブーツチューンに向き合っているつもりです。勉強なども、これからしていくことは沢山あるんですけど少しでも今の日本とヨーロッパ、世界とのブーツチューンの差を埋めたいと思っています。

もっともっとヨーロッパに近いものを実現できるように取り組みたいと思っているので良ければ来てください。カントに関しても曖昧なこと、よくありがちなことワールドカップ選手がやってくるから、みたいなエビデンスのないことは言いません。もっと証明をしっかり話した上で提供させてもらうので、よろしくお願いします。

—本日は貴重なお時間をありがとうございました。

YouTube:チューン済みのブーツで1シーズン滑った感想

チューン済みのブーツで1シーズン滑った感想
  • チューンをしていないブーツとは明確な違いを感じる事が出来た
  • ターンの捉えが早くなり、よりコンパクトなターンを描くことが可能になった
  • 前よりブーツ(の底面)を大事にするようになり、1シーズンでの傷が減った
YouTube動画:【スキーブーツ】滑りに衝撃の変化!?ブーツチューンを初体験!

まとめ:ブーツチューンをしてアルペンスキーを楽しもう!

いかがだったでしょうか?
最後に、内容をおさらいしていきましょう。

  • レーシングブーツを持っているのにチューンをしないのは勿体無い
  • 本場のヨーロッパではブーツチューンは当たり前
  • FOR-T BOOTFITTINGでは3万~8万円でブーツチューンが可能
  • チューン後のブーツではターンの捉えが早くなった事を実感した

是非、ブーツチューンをして更にアルペンスキーを楽しみましょう!

David
大学院生レーサー:Keio ➡ University of Cambridge
ゼロから始めるアルペンスキーの運営者です!
競技活動で得た知見を体系的にまとめていきたいと考えています!

誰にでもわかりやすく、有益な情報を厳選したサイトを目指していますので、是非スキーを始めたばかりの方にも紹介してください!
YouTube(とある学生のスキー旅行記)でも自身の活動を紹介していますので、そちらも見ていただけると幸いです!

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引用元: J SPORTS

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