競技をするには特殊なスネ当てが必要って聞くけど、普通のスネ当てとどう違うの?
レガースにはどんな種類があるの?
競技スキーを始めてみたいけど用具が多すぎて何を買えばよいかわからない!
以上のような、お悩みを解決します
本記事の内容
- レガースとは?
- レガースの種類や値段は?
- あなたに最適なレガース
- レガースの購入方法
- レガースの注意点
レガース(シンガード)とは?
スキーヤーの皆さん!
テレビでオリンピックを見る際、アルペンスキーの選手が膝下に防具を付けている事がわかるかもしれません。
今回はその膝下の防具
レガースの紹介です!
レガースとはスラロームで使用するスネの防具
滑走スピードを競うアルペンスキーには様々な種目があります。
- 回転 (スラローム/SL)
- 大回転 (ジャイアントスラローム/GS)
- スーパー大回転 (スーパージャイアントスラローム/SG)
- 滑降 (ダウンヒル/DH)
この中のSL競技においては、1本しかポールが立っていない事から最短ルートを滑る為に身体がポールより内側に位置する事が多いです。
この際
・板はポールの外側を通らないといけない
・身体はポールの内側を通った方が最短
という二つの理由からスネあたりにポールが当たってしまう事が想像できますね。
ワンピース(レーシングスーツ)といった最低限の防具は着用していますが、高速で滑走する際のポールからの衝撃はワンピースだけではとてもカバーできません。
従って、SL競技においてポールが最も当たる箇所である
スネを守るための防具、レガースを着用します!
滑走中太ももにポールが一度当たってしまうだけでも痛いのに、毎ターン当たるスネに防具を付けない事は想像したくもありません。
レガースはこの場面で使う
アルペンスキーの練習は主に
・ポールを用いないフリースキー
・ポールセットの中を滑るポール練習
に分けられます。
いきなり規制されたポールの中を滑る事は難しく、技術も向上しにくい事から、雪が少ないシーズンインの時期はフリースキーから練習に入ることが多いです。
SLやGSの競技はポール練習に分類されますね!
- SLのポール練習
- SLの大会
レガースを売っているメーカーはここ
レガースは様々なスキーメーカーが販売しています。
メーカーによってデザイン、形状、耐久性などが異なります。
レーシングチームに所属している場合、そのチームが契約しているメーカーがある場合もあります。
その場合通常より少し安い値段でそのメーカーの用具を手に入れる事が出来る事もあります。
- LEKI (レキ)
- ENERGIAPURA (エナジプラ)
- KOMPERDELL (コンパ―デル)
- GABEL (ガベル)
- POC (ポック)
レガースにはどんな種類があるの?
レガースは材質に応じて大きく2つに分類する事が出来ます。
- プラスチック製
- カーボン製
1つ1つ順番に見ていきましょう!
①:プラスチック製
プラスチック製は初めてのレガースとして最適です。
殆どのレーサーがポールに当たるようになり、最初に購入するレガースがプラスチック製だと思います。
安価であり、薄く持ち運びがしやすいといったメリットがあり、ポールと当たる際に衝撃が伝わりやすく、減速要素となってしまうといったデメリットがあります。
②:カーボン製
カーボン製は上級者のレガースとして最適です。
レガースは下半身の大部分を覆う為、
カーボン製のレガースを付けているとかなり目立ちます笑。
非常に硬くポールを弾きやすい事からレガースとポールの接触時間を短くして減速要素を減らす事が出来るといったメリットがあり、高価であり、フィット感が悪く加工が必要な場合があるといったデメリットがあります。
僕は初心者の頃からカーボン製を使っています!
右足用のレガースを左足に付けていたりする初心者がカーボン製を付けていた為、変な目立ち方をしました笑
GS競技で主に用いるプロテクターであるアームガードは当初プラスチック製を使っていましたが、先シーズン新品のカーボン製に変えた所、ビックリするぐらいポールとの接触が滑らかになりました。
レガースの値段
- プラスチック製 1.5~3万円
- カーボン製 5~9万円
- ジュニア用 1~2.5万円
レガースはどんな人に必要?
上達してきたらレガースは欲しい
競技スキーを始め、慣れてきたらレガースは欲しいですね!
レガースはポールからスネを守るための防具であり
・板はポールの外側を通らないといけない
・身体はポールの内側を通った方が最短
という二つの事象を満たしている場合に必要でした。
しかし、初心者やレースを始めたての人はポールのインをつけず
・板はポールの大きく外側を通る
・身体もポールの外側を通ってしまう
といった現象が起きます。
この場合はスネにポールが当たる事は無いので、レガースは必要ないですね。
従って、逆手といったターン外側の手でポールを叩く技術ができ、スネにポールが当たるようになってからレガースを購入しても大丈夫です。
とは言いつつ、大体30日程度もアルペンを経験したら逆手にチャレンジする人も多く出てきますので、早い人だと1年目で必要になってくる場合もあります。
基礎スキーを経験した上でアルペンを始める人の場合は、最初からレガースを購入した方が無難かもしれませんね。
僕の初逆手はスキーを始めて2年目の途中(滑走日数40日程度)でした!
レガース選択の基準!私に必要なレガースはこれ
レガースを選択するにあたって考慮すべき項目はこのようなものがありました。
- メーカー
- 材質 (プラスチック/カーボン)
- フィット感
レガースの種類別メリット/デメリットとしてはこのようなものがありました。
レガース | プラスチック製 | カーボン製 |
---|---|---|
メリット | ・安価 | ・タイムロスが少ない |
デメリット | ・タイムロスが大きい | ・高価 ・加工が必要な場合も |
プラスチック製のレガースは
・ポールに当たるようになり、初めてのレガースを購入する人
・とにかく安く競技スキーをしたい人
・基礎スキーを専門としており、技術向上のためにアルペンを体験する人
にオススメですね!
カーボン製のレガースは
・上達し、二つ目のレガースを購入する人
・コンマ1秒でもタイムを出したい人
・初心者だが、長期間そのレガースを使用する事を考えている人
にオススメです!
特に強いこだわりがない場合、最初はプラスチック製のレガースを購入する事がオススメです。
僕は5年目のシーズン中に有名なレキのカーボン製のレガースが無性に欲しくなり、その次のオフシーズンに購入しました笑。
高価でしたが、モチベーション向上には最適でした!
レガースのサイズ
レガースの多くは足の長い欧米人用に作られています。
プラスチック製のレガースの場合はそもそもの長さ(膝下を覆う面積)がそこまでなく、購入時の状態で使用出来る事が多いです。
しかし、カーボン製のレガースの場合は膝下からブーツまで丸ごと覆う用に設計されており、日本人が使用する場合は購入時の状態からカットする必要がある事が多いです。
そのようなカットはスキーショップや専門の機器を持つスキー関係者にお願いする事が一般的です。
※スキー専門店で購入した場合、そのお店では無償でやってくれる事も
また上級者の場合は長さだけでなく、滑り方に応じて内側や外側の加工を行う人が多いです。
※ブーツにレガースの下部が干渉しない為に加工を行う人も
オススメ商品
レガースはどこで買えるの?
①:オンライン通販
オンライン通販として日本最大規模を誇るのが
スキー用品通販店「タナベスポーツ」です!
用具が決まっている場合は、通販で購入するのが一番楽ですね!
僕も通販が一番楽なので、スキー用品は基本的にここから購入します!
タナベスポーツは楽天市場にも出品していますが、
公式サイトが最速で最安値
になるよう工夫しているようなので、公式サイトで購入する方がお得ですね!
タナベスポーツで取り扱っていない商品を購入したい場合にのみ、楽天市場の他のお店から購入する事をオススメします!
②:店舗販売 (早期予約会)
レーサーの大学生がオフシーズンのアルバイト先によく選びがちなのが、スキー専門店(スキーショップ)です。
- 石井スポーツ
- カンダハー (KANDAHAR)
- FUSO SPORTS
スキー業界では早期予約会というイベントが毎年6~7月に行われています。
このイベントは各専門店が、次のシーズンに販売するモデル (ニューモデル)の事前予約を受け付けるというものです。
- 例:カスタムフェア (石井スポーツ)
-
毎年会場を貸し切って、大規模なスキー展示会が開催されます。
日本各地で行われますが、基本的に各都市で一回の週末にのみ開催されます。
レガースを持つ上での注意点は?
新モデルは直ぐに手に入らない
早期予約会などで新モデルを購入した場合、直ぐに手元には来ません!
あくまで予約会なので、実際に納品されるのはその年の10月~12月になります。
従って、早めの11月にシーズンインしようとした時にまだレガースがない!
なんて状態にならないように気を付けてくださいね。
※ お店によっては事情を説明したら早めに納品してくれる所もあり
ベルクロを大切に
レガースは足に装着する為にベルクロ(マジックテープ)を用いて足に巻き付けます。
下段と上段のベルクロをクロスして装着する人も居ますね!
使用後や運搬時にレガースを乱雑に持ち帰ってしまいがちですが、ベルクロを長持ちさせる為には
ベルクロ同士を合わせて保管しておく事が一つのコツです。
買い替え頻度
トップ選手は毎年新しいレガースが支給される人も居ますが、基本的にはベルクロや装着部分、レガース表面などにおいて
物理的破損があった場合を除き買い替える必要はないです。
プラスチック製のレガースを使用しており、特定のカーボン製のモデルに憧れが出てきた場合に自分へのご褒美やモチベーション向上の為に購入するのも良いですね!
まとめ:レガースを購入してアルペンスキーを楽しもう!
いかがだったでしょうか?
最後に、内容をおさらいしていきましょう。
- レガースはSL競技時にスネをポールから守る為の防具
- レガースにはプラスチック製とカーボン製がある
- 最初のレガースにはプラスチック製がオススメ
- ベルクロ同士を合わせるなどレガースを大切に保管する
是非、レガースを購入してアルペンスキーを始めましょう!
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