競技スキーを始めてみたけど、国スポって何?
どうやったら参加できるの? どの種目があるの?
レベル帯やポイント制度など何もわからない!
以上のような、お悩みを解決します
本記事の内容
- 国民スポーツ大会冬季大会スキー競技会の概要
- 国スポの参加方法
- 国スポのレベル帯
- 国スポのポイント制度
国民スポーツ大会冬季大会スキー競技会とは?
概要
国民スポーツ大会冬季大会スキー競技会(国スポ)は1948年に始まった
日本の中学3年生~大人を対象としたスキーの大会です!
アルペン、クロスカントリー、ジャンプ・コンバインドなどの競技が毎年2月中旬に開催されます。
この大会は日本スポーツ協会、文部科学省、開催地都道府県の共催で行われ、全日本スキー連盟の大会です。
- スケート (スピード、ショートトラック、フィギュア)
- アイスホッケー
- スキー (アルペン、クロスカントリー、ジャンプ・コンバインド)
- 全国高等学校スキー大会 (インターハイ)
- 全国高等学校選抜スキー大会 (高校選抜)
- 全日本ジュニアスキー選手権大会 (ジュニアオリンピック)
- 国民スポーツ大会冬季大会スキー競技 (国スポ)
開催場所
国スポは都道府県の持ち回りで毎年開催されます。
スケートとアイスホッケーは別の会場で開催される事が多いですが、
スキー競技 (アルペン、クロスカントリー、ジャンプ・コンバインド)は全ての種目が同一県で開催されます。
※秋の本大会を含めた国体の全競技会を一つの県が運営する場合、「完全国スポ」と呼ばれます
過去の開催会場 :スキー競技会
・第78回:山形県 (2024年)
・特別大会:岩手県 (2023年)
・第77回:秋田県 (2022年)
・第76回:開催中止 (2021年)
・第75回:富山県 (2020年)
・第74回:北海道 (2019年)
・第73回:新潟県 (2018年)
・第72回:長野県 (2017年)
開催種目
アルペンレースには大きく
- 回転 (スラローム/SL)
- 大回転 (ジャイアントスラローム/GS)
- スーパー大回転 (スーパージャイアントスラローム/SG)
- 滑降 (ダウンヒル/DH)
の4つの競技種目が存在します。
日本では主に旗門間隔が狭い技術系種目
回転(SL)と大回転(GS)
の大会が開催され、練習も主にこの二つの種目を行う事が多いです。
※SG/DHは高速系種目
国スポスキー競技会は
GS(大回転)のみで競われ、尚且つ1本の滑走で順位を決定する
一本レースの方式が採用されています!
2025年では、秋田県において以下のような日程で開催予定です。
年代種別 | 日程 |
---|---|
大会開催期間 | 2月13日~16日 |
成年男子C、成年男子B、成年女子B | 2月14日 |
成年男子A、少年女子、成年女子A | 2月15日 |
少年男子 | 2月16日 |
- 少年男子/女子:中学3年生を含む15歳以上18歳未満
- 成年男子A:18歳以上26歳未満
- 成年男子B:26歳以上34歳未満
- 成年男子C:34歳以上
- 成年女子A:18歳以上24歳未満
- 成年女子B:24歳以上
- SAJ公認A級大会
- 対象者:中3以上
- 開催場所:持ち回り開催
- 開催種目:GS
国スポの参加方法は?
国スポでは
各年代において各都道府県の出場人数枠が定められています!
インターハイや全中などと違い、県によらず人数枠が一定であるが特徴です。
成年男子の場合はスキー場を持つ都道府県だろうと、スキー人口が殆ど無い県だろうと、各都道府県から3名の出場枠が設けられています。
年代種別 | 各都道府県の人数枠 |
---|---|
成年男子A、B、C | 3名 |
少年男子 | 6名 |
成年女子A | 3名 |
成年女子B | 3名 |
少年女子 | 4名 |
国体は大学卒業後でも参加が出来る数少ない全国大会の一つです!
国体に出場する事や国体で好成績を残す事を目標にしている社会人レーサーも多いですね!
予選会
各都道府県は出場人数枠に応じて選手を選別する必要があります。
その為、本戦開催の1か月前である1月ごろに
各都道府県は予選会(国スポ予選)を開催します。
国スポ予選は本戦出場者を決めるだけでなく、各選手の本戦における滑走順(ランキング)にも影響してきます!
基本的に予選で1番の成績を納めた選手は、その都道府県で1番目に出走でき綺麗な状態のバーンで滑走する事が出来ます。
※基本的に予選も1本レースで行われます
※出場枠を全て使い切らない都道府県もあります
特例として、全日本スキー連盟強化指定選手が予選会の時期に日本に居ない場合は、都道府県予選会を経ずに国スポ大会に参加できる「トップアスリートの国スポ体育大会参加資格の特例措置」という制度もあります!
参加資格
国スポに参加するには様々な参加資格があります。
全中やインターハイは選手が所属する学校の都道府県から出場する事になりますが、国スポの場合様々な選択肢があります。
ここでは代表的な参加資格を紹介します!
詳細は毎年掲載される開催要項に記載されていますので、是非ご参照ください!
※例外や特例などが多数存在します
- 日本国籍を有する者 (永住者など例外アリ)
- 過去二年間に他の都道府県から国スポ予選/国スポ本戦に参加していない者 (学校卒業者など例外アリ)
- 現住所、勤務地、ふるさと制度のいずれかから所属都道府県を選んだ者
- 日本国籍を有する者 (永住者など例外アリ)
- 過去二年間に他の都道府県から国スポ予選/国スポ本戦に参加していない者 (学校卒業者など例外アリ)
- 現住所、学校所在地、勤務地のいずれかから所属都道府県を選んだ者
基本的には
・成年種別:住んでいる都道府県/働いている都道府県
・少年種別:住んでいる都道府県/働いている都道府県/学校の都道府県
から出場する事が出来るという事ですね!
代表的な例外として成年種別の場合は
「国民スポーツ大会ふるさと選手制度」と言い、例え現在住んでいなくても、自分の卒業校(小/中/高)の都道府県から出場できるといった制度があります。
例)
「千葉県」の小学校、「埼玉県」の中学校、「神奈川県」の高校、「静岡県」の大学を卒業しており、現在「東京都」に住んでいる場合は千葉、埼玉、神奈川から出場可能
※大学の都道府県は不可
また、「過去二年間の間に他の都道府県からエントリーした場合出場出来ない」といったルールですが
・中学/高校/大学を卒業して居住都道府県が変わった場合
・結婚/離婚によって居住都道府県が変わった場合
・親の転勤によって居住都道府県が変わった場合
などは例外として出場出来るよう配慮されています。
国スポのレベル帯は?
国スポは基本的に各都道府県の予選突破者が出場できる大会です。
従って、スキーというスキー場に依存する競技の特性上、各都道府県によって国スポ参加者の技術力にはバラツキがあります。
プロ(志望)の雪国選手から、
多くの雪上練習を行う事が出来ない非雪国の選手まで
様々なバックグラウンドの選手が集います。
インターハイや全中などの大会と違い長野や北海道などの強豪都道府県であっても、枠は他の都道府県と同じなので、非雪国の選手にとっては順位を上げるチャンスですね!
また、国スポは参加する年齢の幅も広い事も特徴の一つです。
少年種別は中3と高校生が混ざったカテゴリーですし、成年Aの場合は大学生と社会人が混ざっています。
特に競技プレイヤーが多い大学生を含むにも関わらず、出場枠が3名である成年Aの国体予選は激戦区な事が多いです!
国体の得点及び表彰について
各種目とも入賞得点は以下のように振り分けられます。
順位 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
得点 | 8 | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 |
アルペン競技、クロスカントリー競技、ジャンプ・コンバインド競技それぞれの得点を合算し
都道府県毎に競い合います!
過去の優勝した都道府県
・2024年:男子-北海道 女子-秋田
・2023年:男子-北海道 女子-長野
・2022年:男子-北海道 女子-北海道
- 総合表彰(団体表彰)
-
- 男女それぞれにおいて総合成績第1位の都道府県に、国民体育大会会長トロフィーが授与される
- 男子総合(天皇杯)及び女子総合(皇后杯)の第1位から第8位までの都道府県に、それぞれ表彰状が授与される
- 種目別表彰 (個人表彰)
-
- 各種別及び各種目の第1位から第8位までの選手に賞状が授与される
まとめ:都道府県No.1決定戦「国民スポーツ大会スキー競技会」
いかがだったでしょうか?
最後に、内容をおさらいしていきましょう。
- 国民スポーツ大会冬季大会スキー競技会は都道府県対抗のスキー大会
- 国スポは1種目(GS)のみ構成される
- 国スポに出場するには各都道府県の予選会を突破する必要がある
- 国スポには団体表彰と個人表彰がある
是非、学生に限らず大人も国体を目指しアルペンスキーを楽しみましょう!
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