競技スキー部に入ってみたけど、全中って何?
どうやったら参加できるの?どの種目があるの?
レベル帯や参加方法など何もわからない!
以上のような、お悩みを解決します
本記事の内容
- 全国中学校スキー大会の概要
- 全中の参加方法
- 全中のレベル帯
- 全中のポイント制度
- 全中の滑走順
全国中学校スキー大会とは?
概要
全国中学校スキー大会(全中)は1964年に始まった
日本の中学生を対象としたスキーの大会です!
アルペン、クロスカントリー、ジャンプ・コンバインドなどの競技が毎年2月上旬に開催されます。
この大会は日本中学校体育連盟と全日本スキー連盟(SAJ)が主催し、開催地の教育委員会なども運営に携わっています。
- 全国中学校スキー大会 (全中)
- 全日本ジュニアスキー選手権大会 (ジュニアオリンピック)
開催場所
全中は都道府県の持ち回りで毎年開催される事が多いですが、ここ数年は同一の都道府県(長野県野沢温泉村)で開催されています。
基本的に全ての競技が同一県で開催され、開催県には出場枠が優遇されるなどの権利が与えられます。
過去の開催会場
・長野県 野沢温泉村 (2024年)
・長野県 野沢温泉村 (2023年)
・長野県 野沢温泉村 (2022年)
・長野県 野沢温泉村 (2021年)
※ 新型コロナウイルスの影響で代替大会が実施
・長野県 野沢温泉村 (2020年)
・新潟県 湯沢町 (2019年)
・秋田県 鹿角市 (2018年)
・山形県 上山市 (2017年)
開催種目
アルペンレースには大きく
- 回転 (スラローム/SL)
- 大回転 (ジャイアントスラローム/GS)
- スーパー大回転 (スーパージャイアントスラローム/SG)
- 滑降 (ダウンヒル/DH)
の4つの競技種目が存在します。
日本では主に旗門間隔が狭い技術系種目
回転(SL)と大回転(GS)
の大会が開催され、練習も主にこの二つの種目を行う事が多いです。
※SG/DHは高速系種目
全中もアルペン競技はこの二つの種目
・SL(回転)
・GS(大回転)
で競われます!
※SL競技にはセカンドカット有り
第61回大会となる2024年では、長野県野沢温泉村において以下のような日程で開催予定です。
競技種別 | 日程 |
---|---|
大会開催期間 | 2月6日~9日 |
男子 GS | 2月6日 |
女子 GS | 2月7日 |
男子 SL | 2月8日 |
女子 SL | 2月9日 |
- SAJ公認A級大会 (ユース)
- 対象者:中学生
- 開催場所:持ち回り開催 (近年は長野県野沢温泉村で固定)
- 開催種目:SL、GS
全中の参加方法は?
全中では
各都道府県において出場人数枠が定められています!
この出場人数枠は、該当都道府県における前年度の成績が加味された上で決定されます。
各都道府県で男女各4名の基本人数が保証されており、それに加えて前年度大会の成績が良かった都道府県には最大で合計15名(17名)まで出場枠が与えられます。
例)
北海道 (男子):SL 15名、GS 11名
神奈川県(男子):SL 4名、GS 4名
人数枠は開催前年の秋ごろに掲載される大会要項と共に発表される事が一般的です。
予選会
各都道府県は振り分けられた出場人数枠に応じて選手を選別する必要があります。
その為、本戦開催の1か月前である1月ごろに
各都道府県は予選会(全中予選)を開催します。
※人数が少ない都道府県は予選会を開催せず、書類選考が行われる場合も
全中予選は本戦出場者を決めるだけでなく、各選手の本戦における滑走順(ランキング)にも影響してきます!
予選で1番の成績を納めた選手は、その都道府県で1番目に出走でき、綺麗な状態のバーンで滑走する事が出来ます。
※基本的に予選は種目別に行われます
- 各都道府県中学校体育連盟に加盟した中学校に在籍している生徒
- 各都道府県中学校体育連盟において選考された生徒 (予選会)
- 年齢制限 (一般的な中学生の年齢)
全中のレベル帯は?
全中は基本的に各都道府県の予選突破者が出場できる大会です。
従って、スキーというスキー場に依存する競技の特性上、各都道府県によって全中参加者の技術力にはバラツキがあります。
プロを目指している雪国の選手から、
多くの雪上練習を行う事が出来ない非雪国の選手まで
様々なバックグラウンドの選手が集います。
ただインターハイなどとは異なり、各都道府県の出場枠は競技者人口によらず、前年度大会の成績に依存しています。
従って非雪国の選手にとっては、インハイより全中に出場する方が大変と言われる事が多いです!
全中の表彰について
全中では個人表彰のみが行われます。
- 種目別表彰 (個人表彰)
-
- 男女とも1位から10位まで賞状が授与される
- 男女とも3位まで全日本スキー連盟制定のメダルが授与される
団体表彰はないものの、成績に応じて来年度の都道府県出場枠が振り分けられるので、一種の都道府県別対抗戦ですね!
全中の滑走順について
全中の滑走順は基本的に都道府県内ランキングで決められます。
都道府県によって参加人数が異なる為、全中では5グループを設け、各グループにその都道府県から何名の選手が入るかが決定されます。
滑走順においても前年度の都道府県別成績が影響するので、強豪都道府県のランキング1位の選手は最高の条件で滑れますね!
また、一番最後に滑る第5グループであっても、選手層が厚い雪国の選手は非常に技術力を持つ場合があります。
まとめ:中学生レーサーの頂点「全国中学校スキー大会」
いかがだったでしょうか?
最後に、内容をおさらいしていきましょう。
- 全国中学校スキー大会は中学生No.1レーサーを決める大会
- 全中は2種目(GS、SL)で構成される
- 全中に出場するには各都道府県の予選会を突破する必要がある
- 予選会の順位が本戦の滑走順に影響する
是非、スキー部に所属する中学生は全中を目指しアルペンスキーを楽しみましょう!
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